2020年 03月 31日
ーチベット医学2ー
ーチベット医学2ー
チベット医学の病院(メンツィカン)で診察を受けると、その時の症状や慢性的な症状、その人の体質に合わせた丸薬を処方してもらえます。
同じ症状でもその人の体質に合わせて処方される丸薬が違うのもまたチベット医学の興味深いところの一つ。
丸薬の成分は、薬用ハーブやスパイス、鉱物など様々ですが、一粒の丸薬には7〜100種類もの原材料が含まれているのだそうです。
僕は、前回初めて丸薬を飲んだ時は、漢方を遥かに越すその大地の様な味に思わずオエっとなるほどでしたが、その分効果も抜群で、
消化不良による激しい腹痛や頭痛が、薬を飲み始めるとスーッと引いていき、驚きました。
丸薬の味も初めは強烈に感じたけれど飲み続けるとだんだんと慣れていきます。
チベット医学では病は消化不良から起こると考えられており、胃を温めることを第一の健康法としているので、
薬を処方される時もホットウォーターで飲んでねと言われます。
丸薬には何百という種類がありますが、チベットの丸薬は副作用がないに等しく、その理由として、何種類もの薬草を相乗効果を加味しながら調合して作っているからだそうです。
また、薬草を摘む時も薬草などを混ぜ合わせて丸薬も作る時も、マントラを唱えながらするらしく、物理的な治癒を超えた丸薬が出来上がるのにも、なるほどなあと納得させられます。
その中でもスペシャルな丸薬がいくつかあります。
それらはプレシャスピルと呼ばれていて、満月の日にしか作られなかったり、
金やプラチナ、様々な鉱物を無毒化して使用していたりと、一粒の丸薬を製造するのに40日以上を要するものもあるそうです。
中には、日光に当ててはならず、蝋燭の灯火の下で製造や保管をするものも。
僕が以前処方されたプレシャスピルには、ターコイズやサンゴ、真珠や月光などが含まれていました。
数千種類とある植物や鉱物を調合していく技術や、マントラを唱えていることなど、丸薬ができるその背景を知ることで、
小さな一粒の丸薬に対する意識もより深く、より尊く感じることができるなと思いました。
2020年 03月 30日
ーチベット医学1ー
ーチベット医学1ー
前回の旅でチベット医学に触れてから、
何百年何千年と受け継がれてきたその叡智に感動し、チベット医学とは一体どんなものなのかと凄く興味が湧いてきました。
インドに行く前からエラゴンやみこさんがチベット医学についてのビデオを見せてくれたりしていたのもあり、その感動はひとしおでした。
人間の身体のこと、感情のこと、身体に流れているエネルギーのこと、カルマのこと、自然・宇宙の摂理のこと、、、
それら見えない世界やカルマのことまで捉えた上で施されている医療、チベット医学。
チベット医学の病院(メンツィカン)での診察は、脈診と問診と舌診のみ。
この旅ではブッダガヤとダラムサラで診察を受けました。
チベタンドクター(アムチ)が3本の指を使って、左右の腕の脈を丁寧に取ります。
脈診をしてもらっている間は静寂と深遠な愛に包まれている感覚でした。
繊細な手つきで、それだけで癒されます。
その後舌を見せて、最近の睡眠や食事のこと、自分が気になっている身体のことなど話して診察は終了です。
その人の体質や症状にあった薬を処方してもらいます。
ダラムサラでは、前回受診した時と同じ尼僧のアムチに診てもらいました。
前回お腹を壊した時にエラゴンが連れて行ってくれ、その時に診てもらったアムチです。
今回も偶々巡り合わせでそのアムチに診てもらうことになり、縁があるなと感じました。
メンツィカンでの診察(この方が尼僧のアムチ)
脈診のことを調べてみると、アムチは左右3本の指、計6本の指を使って12種類の脈を感じ取っているそうです。
心臓や肝臓、肺や腎臓、胃や大腸などなど
脈を通して、腎臓の働きの低下や、胃の疲労、消化不良など、様々な症状を正確に捉える。
中でも、脈診の技を極めたアムチは、腫瘍が広がり始めている部位を言い当てたり、さらにはその人の将来起こり得ることまで分かるそうです。
チベット医学の真髄という本には、こう書かれています。
「脈診は、まるで医師、臓器、体液が三者間通話をしているかのようです。東洋医学では広く知れ渡っている手法ですが、チベット医は脈を「聴く」のです。」
ダライラマがチベットからインドダラムサラヘと亡命してきて約60年。
ここインドへと渡ってきた教典や書物、チベットの叡智はほんの一握りだそうですが、
こうしてチベット医学がインドの地で受け継がれ、現地の人々に親しまれ、現代医療とも対立することなく協力し合っていること、素晴らしいなと心から思います。
2020年 03月 29日
歯科医師・歯科衛生士・歯科助手 急募のお知らせ
インドダラムサラから帰国し、現地で体験したチベット医学やアーユルヴェーダのことなど取り入れていきながら、新しく歯科医院を展開していきたいと考えています。
そこで、共にこにし歯科医院をサポートして下さる方を募集しています。
歯•身体のことが好きな方、アーユルヴェーダに興味のある方、ホリスティック医療に興味のある方、どなたでも構いません。
是非一緒に働きませんか?
楽しく新しいことに挑戦しながら仕事をしていけたらなと思っています。
※歯科医師・歯科衛生士は資格を持っている方、歯科助手は資格不要です。
今は転換期で忙しい為、歯科助手も初めての方ではなく、できれば経験者の方がいいなと考えています。
🌿歯科医師(1名募集)
勤務形態:正社員
勤務時間:9:00~13:00, 14:30~19:00
🌿歯科衛生士(2名募集)
勤務形態:正社員orパート
勤務時間:9:00~13:00, 14:30~19:00
🌿歯科助手(2名募集)
勤務形態:正社員orパート
勤務時間:9:00~13:00, 14:30~19:00
働いてみたいなと思う方、興味のある方は下記のいずれかにお問い合わせください。
月給やその他諸々の情報はお問い合わせを受けたときに細かく説明致します。
TEL:093-653-4181
Mail:yoritomofamily@gmail.com
ホームページ:https://www.konishi-dental-clinic-iaf.com
2020年 03月 11日
TRIPHALA トリファラ
インド帰国後4月からこにし歯科医院で展開予定の、インドアーユルヴェーダやチベット医学のオーラル・ヘルスケア製品の仕入れなど、順調に進んでいます✨
今日はその中のひとつ、アーユルヴェーダのTRIPHALA(トリファラ)についてお話します。
トリファラとは3つの果実という意味で、アムラ、ビビタキ、ハリタキという果実を同量使ったハーブです。
この3つの果実が合わさったトリファラには、抗酸化作用や免疫調整、血糖降下、抗腫瘍、放射線保護効果、虫歯予防、胃腸の調整、食欲促進、免疫老化を防ぐ、、など、たくさんの効能があり、科学的にも解明されています。
また、オーラルケアでは、トリファラパウダーを水に溶かし、それを2分の1の量になるまで加熱してつくる、ハーブのマウスウオッシュとしても使えます。
虫歯の予防、口腔衛生の維持や口腔内の炎症などに効果的です。
♢アムラ(アンチエイジングの果実)
アーユルヴェーダでもっとも活力をもたらす若返りのハーブと言われているアムラ。
葉から幹、根に至るまで、すべてが薬として使われており、豊富に含まれる特殊なビタミンCは熱にも強く、ポリフェノールも豊富。
果実の25%がポリフェノールという、驚異のアンチエイジング果実です。
さらにこのポリフェノールは肌にもよく、体内でコラーゲンを作る力を高めます。
また、アムラに含まれるポリフェノールの一種は、消化吸収される過程で血管を拡張させる成分に変化するため、血流を改善し、冷え症にも効果的です。
♢ビビタキ (元気回復剤)
サンスクリット語で「病から距離を置くもの」という意味のビビタキ。
便通促進作用と、体組織の収斂(しゅうれん)作用の両方に効果を発揮する、元気回復剤です。
さらに結腸の毒素や、体内の粘液、肺に溜まったタバコのタールやニコチンまでを排出すると言われ、強力な浄化作用があります。
そのうえ喘息や気管支炎などの肺関連のトラブルをはじめ、のどの痛み、心臓、目、膀胱関連の症状など、様々な症状に効果があります。
♢ハリタキ(便通促進作用)
この三つのハーブのなかで、もっとも強く腸を刺激し、便通促進作用をおよぼすハーブです。
ハリタキはガスを排出させる効果があり、消化を促進させ、青年期の若さを維持する強壮効果もあると言われています。
あらゆる病を緩和させ、すべての感覚器官を強くします。
皮膚病、貧血、麻痺、痔、心臓病、頭痛、下痢、食欲不振、せき、腹部が硬くなる症状、脾腫大、急性腹痛、唾液分泌過多などなど多くの症状に効能をもっています。
2020年 03月 05日
インド研修のため3週間休診致します。
2/29(土)~3/22(日)の約3週間、院長がインドダラムサラへチベット医学の研修に行くため、
こにし歯科医院をお休みさせていただきます。
約3週間と長い期間ではございますが、どうぞよろしくお願い致します。
チベット医学とは、ホリスティック医療の最先端であり、また古代からの叡智をそのまま引き継いでいる伝統医学。
ボディ・マインド・スピリットの繋がり大切にし、大自然と宇宙の摂理に基づいて展開されています。
それらを身を以て体験し、今後、こにし歯科医院に丁寧に活かしていければと思います。
また、帰国後はこにし歯科医院にてオーラルケアに役立つ関連製品などのショップも展開予定です。
よろしくお願いいたします。